2020年「長生きするのも悪くない」と思える仕組みをつくる
今年もよろしくお願いします!『BABA lab』代表の桑原静です。
唐突ですが、長文で語らせてください。
私の祖母が80歳を過ぎたときに、『BABAlabさいたま工房』をつくりました。
パチンコ屋に日参する祖母をみて、お節介ながら「おばあちゃんの知恵と経験をなんとか活かしたい」と思い、祖母の得意だった、ものづくり(裁縫)ができる工房を企画したのです。
100歳まで働けるものづくりの工房『BABAlabさいたま工房』の誕生でした。
工房では、今でも30代~80代の女性たちが元気に働いています。若いママたちは、子どもと一緒です。
祖母は、子どもたちの成長を見守ったり、ものづくりを手伝ったり、楽しそうに過ごしていました。
そんな祖母も、昨年90歳になりました。
最近の口癖は、「なんでこんなに長生きしちゃったんだろう、早く、おじいちゃんが迎えにこないかな」です。
工房に通うことが“楽しいこと”には変わりありません。
しかし、身体が思うように動かせなくなった祖母にとって、工房に歩いていくことや、美味しいランチを食べにいくこと、お買い物をすることなどに、「面倒」と「億劫」が重なり、楽しくないと感じる瞬間が増えてきたのだと思います。
そんな祖母を見ていると、「100歳まで生きた自分は、そのとき何をしているんだろう」「死を願っているのだろうか」と、漠然とした不安に押しつぶされそうになるのです。
誰しもが長生きできる時代となった今、私だって、こんなに怖いんだから、同世代だって、若者だって、シニアだって、(ポジティブな人をのぞき)多くの人が、「長生きすること」に恐れを感じていると思います。
だからこそ、何十年か後の自分のために、一緒に考えませんか?
2020年、新生BABAlabのメッセージは 「長生きするのも悪くない」と思える仕組みをつくる です。
ものづくり工房からスタートした私たちですが、視野をさらにひろげ、様々な“シニアのはたらく仕組み”をつくっていきます。
ちなみに、BABAlabが定義する「はたらく」とは、単にお金のためだけに労働するのではなく、 社会で役に立つ「傍(はた)を楽(らく)にする」ことも意味しています。
今年は、さまざまな人が集まって仕組みを考える場をたくさん設けます。
さらに、シニア男性を中心とした拠点をつくります。マージャンやゲーム、プログラミングがテーマのシニア拠点もつくります。(2つもできるかな?)
そして、今年のリリースは難しいとは思いますが、祖母のように、身体に自由がきかなくなった人が、自宅でもお金を稼いだり、楽しんだりできるサービスを開発します。
一緒に何かやってみたいな~という人を、いつでもお待ちしています。
長くなりましたが、今年もお世話になります!
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